京都心理カウンセリング 塩澤順哉です。
心理学の勉強をしていて、超疑問に思ったことがあって。
それは、自分の人生脚本ってどんなのか知りたい!
知りたい!
知りたいーーー!!!
って欲求。
当然、カウンセリングに来られる方も知りたいわけで。
よくご質問をいただきます。
「先生!私の人生脚本について教えてください!!」
というご要望。
人生脚本を知るということは、
ある意味、攻略本を手に入れるというような感じなのではないかと思います。
だって、人生脚本って、小さい時に、私の人生ってこんな風になって行くんだよー
っていう脚本を、監督=私、主演=私、という感じで書いた。
私の人生ってこんな風になります!って脚本だから。
あぁこれはヤバイ展開になるなぁってわかったら、
その転職はやめた方がいいよ!とか。
逆に、その人と結婚したら幸せになれるのに!
とか。そういうことがわかってしまうっていうことなんですよね。
そうです。あなたも、僕も。あなたのお父さんも、お母さんも。お子さんも。
幼少期に無意識に描いた脚本に沿って今日も生きているわけです。
知ってました?
だから、心のことをちょっと知ると。
私の人生脚本に何て書いてあるの!?
知りたいーーー!ってなるのは凄く自然なこと。
だけど、それってなかなか難しいんです。
何でかっていう理由を僕の人生脚本を元にお話しさせて頂きます。
元々幼少期の家族構成は?って聞かれれると
父、母、僕、弟(+祖母)というように答えていました。
幼稚園の途中までは、祖母と同居していたのですが、
それ以降は別に暮らしていたからです。
ただ、実はこれ間違った認識で、
父、母、僕、弟(+祖母、+曽祖母)というのが正しい幼少期の家族構成でした。
そして、この曽祖母の存在が、僕の人生脚本にとって、
2つの側面から大きな影響を与えていたというお話をさせていただきます。
1、曽祖母と、水戸黄門、暴れん坊将軍、遠山の金さん
想像してみて頂ければと思うのですが、
家にいる時には、必然的に曽祖母と僕が一緒にいた時間というのが結構長く。
僕はいつも曽祖母と時代劇を見ていたらしいです。
そう言われてみると、遠山の金さんごっこをやっていた記憶があるような気がします。
それから、曽祖母がよく一緒にいて、ハサミを使う練習をしてくれていたから、
工作とかが好きになったのではないか?というような話を聞きました。
なるほどです。
この経験が僕の人生脚本にどうか関わっているのかというと。
僕は変に正義感が強いところがあります。
そして、カウンセリングの仕事も困っている人を少しでも助けたい。
という思いでやっているのですが。
そういう思いの大元が幼少期に大好きな曽祖母と見ていた遠山の金さんの影響だったのかもしれないということに気づきました。
こんな風に、曽祖母と一緒に暮らした記憶があまり鮮明になくても。
繰り返し一緒に見ていた時代劇のストーリーを取り込んでいる。
もう少し詳しくいうと、時代劇の主役役になりきる。
金さんごっこをすることで、金さんになりきる。
という体験を通して、人格形成に大きな影響を与えたということは、
間違っていないのではないかと思っています。
でも、これは、心理学を勉強して、
何年も経ってから気づいたことで。
それまで金さんごっこをしていたことさえも記憶にのぼってくることはありませんでした。
2、曽祖母、介護施設に入所することになる事件。
このことを思い出したのは、カウンセリングを受けている最中のことでした。
ある場面が出てきたんです。
家族が何か話し合っている場面みたいな感じで。
曽祖母が高齢ため、介護施設に入所する。どうする?
というようなことを家族が話し合っている場面です。
僕は、その場面を、両親が、曽祖母を家から追い出そうとしている。
と受け取ったんです。
大人の頭で考えたら、それは、曽祖母も、他の家族にとっても、
お互いのために最適な選択ということはわかります。
ただ、幼稚園に入るか。入らないかぐらいの僕にとっては、
毎日、時代劇を一緒に見て。かりんとうを一緒に食べて。
いつでも、遊んでくれる1番大事な家族を。
こともあろうに、追い出そうとしている。と受け取ったんです。
でもこれ。子供視点からしたら、間違いではないですよね。
曽祖母の事が大好きだし。
家からいなくなってしまうのも悲しかったと思います。
だけど、大人の頭で考えると、高齢者が暮らすように作られていない家で。
階段とかお風呂とか何もバリアフリーでもない環境で暮らす方がストレスだと思います。
だけど。だけど。ですよね。
大好きな曽祖母がいなくなっちゃうのが、本当に嫌だったんだと思います。
だから、僕は、両親に対して、曽祖母を追い出した悪者だと思ったと思うし。
家族が仲良くしてくれない事に対して色んなことを感じたと思います。
この曽祖母がいなくなる体験を通して、
家族が家族を追い出すというショッキングなことがある。
そんな家族なら、僕はこの家族の一員じゃなくてもいい。
僕は心理的に1人になってしまったおばあちゃんと仲良しでいよう。
じゃないと、おばあちゃんが可哀想だ。
って思ったんですね。
そう思うと、集団に所属する時の所属感が薄くなったり。
団体行動が苦手なのは、こういう体験からきているところがあるかもしれません。
人生脚本で言うと、「集団に属するのは嫌だ」と決断した場面ということになります。
このように、曽祖母との思い出の中で、
僕は大きな2つの人生脚本に関わる体験をしました。
人生脚本ってこんな風に作られて。
こんな風に人生に影響を与えるので、
「私の人生脚本って何ですか?」って聞かれても。
バシッと答えられるものでもないんですね。
こういう幼少期の体験を1つずつ、
ひもといて行くことであなた自身の脚本に気づいて行く。
ということがとっても大事なんです。
だから、人生脚本って何ですか?
って一言でこれです!みたいに言いにくいんですね。
水戸黄門、遠山の金さん、暴れん坊将軍、曽祖母、
それから、曽祖母が家からいなくなっちゃったこと。
そういう幼少期の体験が人生の脚本に影響していることがあれば。
昔、よく見ていた映画がシンデレラで。
いつまで経っても、ガラスの靴を持ってきてくれる人がいないかなぁ?
って待っているような恋愛のスタイルを取っているような事があったり。
恋愛だけではなく、困った場面に直面しても、自分で解決せようとせず。
白馬の王子様が解決しに来てくれるのを待ってしまっている。
というようなことがあるかもしれません。
好きになる人は、いつも大きな男性で。
しかも何故だか、ちょっと毛深い人だったり。
でも、理由は全然わからない。
そんなあなたは、「美女と野獣」を無意識に取り込んでいるかもしれません。
ネタのようですが、本当にこういうことがあります。
白馬の王子様を待ち続けても、残念ながらきっと来ないので。
婚活をして自分でパートナーを探しにいかないことには、
無意識に取り入れた脚本を生きている人生になってしまいます。
脚本って色んなものから取り入れていることがあるんですね。
それに、幼少期の決断が混ざっていることもあるので。
こんな感じって言いにくいんです。
ここでは、曽祖母との関係を元に自分の脚本を分析してみました。
いかがでしたでしょうか?
あなたの人生に影響を与えるような幼少期の体験はどんな体験がありますか?
こんなエピソードがあったな。
ということを少し書き留めてみていただけると自分自身を知るヒントになると思います。
人生脚本は私の人生ってこんな風になっていく。
ということを無意識のうちに、取り入れたものです。
脚本を認識することなく、生きていると。
その脚本に沿った生き方を無意識に生きることになります。
ただ、こんな風に少しずつあなたの脚本について理解して。
知って行くことで、未来の選択は変えることができます。
人生脚本を知って行くということは。
これから先のあなたの人生を、自分で描いて行くための大切にな最初のステップになります。