京都心理カウンセリング 心理カウンセラー 塩澤順哉です。
家族がうつ病で、私もうつ病です。 うつ病は遺伝するのでしょうか? 子どももうつ病になるのでしょうか?
7年間うつ病を経験。その経験を今、うつで苦しんでいる人の役に立てたい。
そんな思いでカウンセリングをしています。
うつ病克服できます。
現在の精神医学、脳科学的な研究でわかっていることをお伝えします。
うつ病の発症には”ある程度”遺伝子がかかわっていることがわかっている。
というのが、精神医学、脳科学的な研究でわかっていることです。
何だかわかったようなわからないような、
「どっちやねん!」と突っ込みたくなるような回答ですね。
確かに、
- 親子でうつ病になった。
- 兄弟もうつ病である。
というケースはよくあることです。
ただ、それでは、正しいデータにはなりません。
全く同じ遺伝子を持つ一卵性双生児がいます。
ひとりが里親に預けられるというケースがあります。
異なる環境で育った一卵性双生児ということです。
このようなケースは、うつ病の発症率が高い事がわかっています。
ただ、このようなケースはサンプル数が少ないです。
つまりデータとして確かとは言えないということもあります。
また、家族内でのうつ発症はどうなのかというデータについてはこうです。
研究によってカナリばらつきがある。
というのが現実です。
ですので、このようなことを見てみると、
遺伝が関係ないわけではない。
けれども、それが確実であるとも言い切れない。
という感じになってしまうということでしょう。
これは、精神医学、脳科学的な研究からの視点です。
少し視点を変えてみましょう。
心理学、特に、ビリーフ(その人が無意識に信じていること)ということを中心に見てみます。
するとどうでしょう。
そこには、【家族連鎖】というものが見てきます。
家族間でビリーフ(無意識に信じていること)が連鎖しているということがわかっています。
それを、生育環境と言う事もできるかもしれせんが、
その環境を作っているものがビリーフです。
ビリーフは連鎖します。
例えばこんな感じです。
母親は、幼少期に厳しく躾けられます。
- 人に迷惑をかけてはいけない。
- 人に頼ってはいけない。
- 子どもが子どもらしく振る舞ってはいけない。
というように、育てられたとしましょう。
人に迷惑をかけないような子どもっぽくない、子ども時代を過ごします。
そんな幼少期を持つ、母親は、自分の子どもにも同じように躾けると思いませんか?
自分にとってもそれが当たり前だったから、
- 人に迷惑をかけてはいけない。
- 人に頼ってはいけない。
- 子どもが子どもらしく振る舞ってはいけない。
というように子どもを育てます。
そうすると、子どもらしさを禁止された子どもが育ちます。
このように、「子どもであってはいけない」というビリーフが連鎖します。
親が学校の先生だったり、
特に、両親共に学校の先生だったりすると、
こんな子どもが育ちそうですね。
何となく想像できるでしょうか。
(私は父が学校の先生でした。)
このように、うつを作り出すビリーフというものが、何種類かあります。
そのビリーフだって、連鎖していくわけです。
親は全く無意識です。
だけど、当たり前だと疑いもしないので連鎖します。
結果として、子どももうつ病ということが起こってしまいます。
このようなケースは珍しいことではありません。
そこにはこんな理由もあります。
自分が禁止しているルールを誰かが破ると腹が立つ。
まさにこれです。
ダイエットしてるのに、隣で、美味しそうにビールを飲まれると、
何も隣で、「うまい!」何て大きな声で言わなくても!!
って思いますよね?
これと一緒です。
自分がやってはいけないことは、他人ににも禁止したくなります。
これが人の心というものです。
このように連鎖してしまうのです。
そういう意味では、これはうつ病だけに限ったことではありません。
また、その人の受け取り方によって、
少し違う症状や病気として、出てくる事もあります。
いかがでしたでしょうか?
このような連鎖も、あなたがビリーフを書き換えることで止められます。
カウンセリングはあなたの幸せだけの為にあるものではありません。
家族連鎖を止めるという役割もあります。
あなたのお子さんにとっての幸せって何でしょう?
ちょっと胸に手を当ててきいみてください。
◆追伸◆
ビリーフは、小さい時のあなたが思い込んだ、時代遅れになってしまった思い込みです。
必ず書き換えることができます。
カウンセリングで書き換えることができるものです。
お気軽にお問い合わせください。