うつの薬は一度飲み始めたら一生のみ続けなければならないの?
うつ病を7年経験、自分の経験を活かしカウンセリングをしています。
京都心理カウンセリング 心理カウンセラー 塩澤順哉です。
うつ病の薬は一度飲み始めたら、一生のみ続けなければならないの?
ということを考えてみます。
まず、私の経験をお話します。
20歳で胃潰瘍で入院。
その後うつ状態になりました。
大学在学中のことです。
- 朝起きられない
- 起きても、服を着替える気力すらない
- やっとのことで着替えても、自転車で学校に行くなんて無理。
- (自転車で日本一周までしたのに。)
- 大学に行っても、席に座っているだけでやっと。
- 大学に行くだけで凄く疲れる。
- 夜は眠れない
- 友達と話す気にもなれない
- 話しても楽しくない
- 突然、死にたいという気持ちになる
当時のことを思い出すとこんな感じでした。
医者に行けば、うつだと言われて、薬を出されて終わり。
そう思って医者には2年間行きませんでした。
当時、父親がうつ病で休職中で、薬を飲んでいるようでした。
それを見ていて、全然良くなってない。
というのが、正直なところの僕の思いでした。
何だかわからない薬を出されて。
結局効かなくて、寝てるだけ。
そんな薬はいらない。
と医者に行くことを断固拒否していました。
しかし、とうとう、そんなことも言ってられなくなりました。
他の単位は何とか取れたけれど、
卒業論文が書けない=卒業できない。
という事態に陥りました。
うつ状態になると、本なんか読めません。
論文を書くなんてことは到底無理。
正常に頭が働きません。
最終的に、先生に言われたのが、
とにかくお医者さんに言って、うつだという診断書をもらってきてください。
とのこと。
そして、嫌々お医者さんに行き、診断書と薬を出されました。
22歳の時から27歳まで5年間薬を飲み続けました。
うつの薬を飲んでみて、個人的な感想です。
- 症状は少し楽になる感じはある。
- 薬でうつ病が治るというイメージはできない。
- 薬を飲んだからと言って働けるようになりそうなイメージも持てない。
- ちょっとだけ気持ちが楽になったような気はする。
- 副作用なのか、食べ過ぎて10キロ近く太った。
- いつまで飲み続けるのかという先が見えない。
というように、ほんの少しだけ楽になるけれど、
あまり効果は感じられませんでした。
ですが、うつ病も急性期にはお薬を飲む事で
体力の低下を防ぐという大きな役割があることも事実です。
うつ病の場合、脳内で起こっている機能異常を回復させる。
という目的でお薬を飲みます。
器質的に脳の変化が固定されているわけではない。
ということが前提としてありますので、
脳内で起こっている機能異常のために、症状が出ているので、
時間をかければ、必ず治ります。
ただし、この治療方法は非常に時間がかかることがあります。
お医者さんに行かれた方は説明を聞かれたかと思いますが、
まず、最低でも6か月間は、薬を飲むという事が言われます。
そして、元通りの生活ができるようになったとしても
3か月〜半年は服薬し、徐々に薬を減らして行くのが安全と言われています。
僕は薬を飲むということに抵抗があったのですが、
お薬に関しては、主治医に思っていることを素直に話してみる。
それが一番ではないでしょうか?
うつで苦しんでいた時の自分にアドバイスするなら、
まず、うつ病は必ず治るから安心してね。ということを強く伝えます。
その上で、治った。元気になった立場から伝えられる事は、
カウンセリング、特に心理療法と呼ばれるような療法や、
ビリーフチェンジ、EFTは本当にうつ病に効果があるから、
まず、EFTのセルフケアの方法を身につけて、
ビリーフチェンジで、根本解決していくのが
結果として、早く元気になれるし、
これから先の何十年という人生を考えた時に、
君の未来に絶対に役に立つから、一緒にやっていこう。
絶対大丈夫!うつは治ると信じてるから任せて!
って言いますね。
うつの時の自分が目の前にいるとしたら、
何て伝えると伝わるかな?
あの時の僕には何を言っても、
なかなかやってみようという気になれないだろうなって言う事も
今の僕は一番よく知ってます。
そんな、あなたの気持ちも、僕は知ってるから。
そして、あなたのうつも絶対に治るって信じているから。
あなたから送られてくる、
カウンセリングの問い合わせのお返事にそんな気持ちも
一緒に届きますようにという思いを込めて。
時間はかかっても、一生治らないということはありません。
だから、いつか薬も辞められる日が来ます。
そんな日を迎えられるように。
全力でサポートさせて頂く事をお約束します。