京都心理カウンセリング 塩澤順哉です。
最近イライラする。なぜだろう。
この記事では、病気や、更年期障害、というような、
健康状態には問題がないにも関わらず、イライラしてしまうという、
あなたに向けて書かせて頂きました。
まずは、こちらのメールをご覧ください。
クライアントさんから頂いたメールです。
こういうことって、よくありませんか?
他人のイライラがこっちにやってくるみたいな感覚。
特にそれが近くに座っている上司。
だったりすると、注意するにも注意できないし。
「どうしたの?」とも言えません。
隣でイライラしている人がいると、多少なりとも影響を受けるということはあるかと思います。
ただ、それが、毎日顔を合わす、向かいの席の上司。
これはきついですね。
そして、そんな職場の同僚のAさんとBさん
Aさんは、上司のイライラに影響される
Bさんは、上司のイライラをそんなに気にしていない。
こういうことってあるかと思います。
AさんとBさんは一体何が違うんでしょうか。
メールを頂いた方のように、相手の身に起こっていることを頭で理解することによって、
気持ちが整理できる。
という方は、
前のこちらの記事を読んで頂ければいいかと思います。
でも、あなたは、もしかすると、頭で理解はできるけれど、
やっぱりそういう風に感じてしまう。
というタイプかもしれません。
これは、どちらがいいとか、悪いとかではなく、
単純にタイプの違いです。
頭で考えて、現実に起こっていることを、切り分けられる【思考】が強い人。
頭ではわかった。でもまだ、気持ちは変わらないという。【感情】が強い人。
こういうことは起こって当たり前なんです。
タイプが違うから。
その違いがどれぐらい違うかというと、
男性と女性という異なる性別ぐらい違うと覚えておいてください。
なので、今日は感情の方が強く出るというタイプの方に向けてお話させて頂きます。
思考で理解したい方は、前の記事をどうぞ。
頭ではわかるけれど、感情をひっぱってしまう、感情が強いあなた。
向かいの席の上司だけではなくて、
家族、友人、同僚、色んな人に対して共感する力がとっても上手なあなたは、
嬉しいことを共感すると、幸せな気持ちにが増える反面。
向かいの席の上司のイライラといういらないものまで、敏感に感じてしまいます。
ここ減らしたいですよね。
◆1ステップ
まず、そんな風に、あなたの持っている。感情が強いという特性の
いい面と、望ましくない面と両方があるということを、
受け入れるということがステップ1です。
これを飛ばして、ステップ2から入ろうとすると、
何だか自分が感情を感じるのが得意だったり、
色んな人に共感することが得意という面を忘れてしまいがちになります。
両方の側面があるということを、まず、受け入れる。
(今は知識として知っておく)というのが大切です。
◆2ステップ
その上で、他人の感情だったり、他人との境界線があいまいに
なっているという部分が、このイライラ問題の根本にあるということ。
そこが解決できるとあなたは楽になることができます。
この境界線の引き方には、色んな方法があって、
対面のカウンセリングの中で、一緒にやっていくワークから、
この記事を読みながら実践できるような簡易版まで色々あります。
今日は1つ一番簡単にできるやり方をお伝えします。
方法は簡単です。
「●●さんのイライラは、●●さんのものです。私のものではありません。」
「このイライラは、あなたにお返しします。」
●●さんが目の前にいる、もしくは、●●さんの顔をイメージして、
直接声に出して、まるで本人がいるかのように、声に出して伝えます。
どうですか?
スッキリした感覚があるといいかと思います。
1度だけでは上手くいかないこともあるので、
何度か続けて言ってみてください。
もし、こんな風に伝えてみたけれど、
モヤモヤする。何か違和感を感じる。
そんな時には、もう1段階強力な、ステップに移っていきます。
文章で表現しにくいのですが、
イライラは表面にあるコーティングであって、
内側に届いていない時にはモヤモヤが出てくるという
感じになります。
◆3ステップ目
もう1段階、踏み込んだアプローチが必要になります。
概略だけ説明すると、
・我慢した感情がどこからきたのか探る
・幼少期の両親との間で我慢した感情を探る
というようなステップに入っていきます。
3ステップ目でやろうとしているところの
理論だけはここでお伝えしますね。
「何で」我慢した感情がどこから来たのか探るのか?
「何で」幼少期の両親との間で我慢した感情を探るのか?
そうなんです。
上司のイライラに反応しているとあなたは思い込んでいるだけで、
実は、それは上司のイライラが、きっかけになっているだけで、
本当の感情は、小さい時に我慢した感情が、
そのきっかけで表面に出て来た。
コーティングの下の層の感情が出て来た。
という状態になっているということがあるんです。
これよくあります。
このステップ3の領域になると、
それはあなたが、小学校とか、もしかしたら、幼稚園、保育園の頃から。
毎日、毎日我慢してきた感情で。
積もり積もっているかもしれません。
それは、上司のイライラとか、いう話ではないので、
「幼少期に我慢をした感情」
こっちを解決していかないと、何ともできません。
いかがでしたでしょうか?
イライラ1つとってみても、かなり奥が深いんです。
このイライラとか、怒りの感情とかは本当にめちゃくちゃ奥が深くて。
もっともっと、お伝えしたいことが沢山あるのです。
ただ、ここまでお伝えさせて頂いたところでも、
すごくクリアになったことがあるかと思います。
それは、これまでの認識が違っていたということを知ったこと。
問題を正しく認識できたら、解決するのはそんなに難しくありません。
一緒に解決していけたらと思います!
最後まで読んで頂いてありがとうございました!