わかってくれない親が辛い。
今日はこのことについてお話しします。
今日は、子供との関係を例に考えてみることにしましょう。
わかってくれない親というのは、
とてもつらいですね。
僕自身もそういう経験をしてきたことがあります。
両親のことを「わかってくれない親」日本代表みたいな風に思っていました。
何で、弟にはあんなに優しいのに。
僕のことは全然わかってくれない。
「わかってくれない親」日本大会があったら、
絶対ベスト5には入るだろうな。。。
それぐらい、弟と僕に対する対応は違っていました。
「わかってもらえない」感覚があまりにも強くて、
僕は誰からも理解されない。
受け入れられない存在なのではないか。。。
と思っていました。
とっても辛かったです。
「わかってもらえない親」
に育てられるということは、
僕の存在には意味もないし。
死にたい。消えたいという感覚にさえなることだってあります。
わかってくれない親というのは一体どういう風にできるのか。
事例を通してみていきたいと思います。
例えばこんな事例です。
小学校の子供が、学校に行きたくないというようなことを親に話したとします。
母:とにかく、1時間目だけ行ってみてダメだったら帰っておいで。
父:学校なんて嫌な友達がいたり、行きたくないようなことって出てくるもんだよ。
それは社会に出て行くために必要な準備だと思って、あんまり難しく考えなくても大丈夫だよ。
というようなお話をしたとします。
この両親は普段からこんな風に、子供の話をしっかり聞いて、
どうしたらいいかというようなことを話し合うというような姿勢が取れていると思っていました。
ところが、この子が、学校のカウンセラーにどんな風に両親のことをはなしたでしょうか?
「お母さんも、お父さんも話を聞いてくれない」です。
えっ?お父さんもお母さんも話を聞いた上で、
行動に対するアドバイス
思考に対するアドバイス
どちらも、的確なお話をされています。
にも関わらず、子供は、「話をきいてくれない」
というような反応です。
一体何が起こっているのでしょうか?
何だと思われますか?
ちょっとお子さんの身になってみてください。
そうです。
話は聞いてもらっているけれど、
気持ちに寄り添ってもらえていない。
こういう感じの会話になると、いくら話しても。聞いてもらったという感じがしないということはあなたも経験されたことがあるのではないでしょうか?
そうなんです。
この子は、気持ちを聞いて欲しかった。
「そっか学校に行きたくないんだね。
学校で何があったか教えてくれる?」
というようなことを聞いていくと。
実は学校で、仲良しのAちゃんとこんなことがあって。それをBちゃんに話したら。Bちゃんが。。。
みたいな話が次々に出て来るかと思います。
そして、Aちゃん、Bちゃんに対する感情が出てきたり。実はそれだけではなくて、
最近、仲よかったお姉ちゃんと喧嘩をしてしまって。自分が悪いのはわかっているのに、ごめんて言えてなくて。それがひっかかっていた。
というようなことが出てくるかもしれません。
とにかく話を聞く。
その時に、気持ちに寄り添うことを意識してみる。これでお子さんとのコミュニケーションがうまく行きます。
ここまでの話しはいかがでしょうか?
この記事を聞読んでみて。
お子さんとの関わりで。
行動 と 思考 へのアプローチではなくて、
感情へのアプローチが大切だということをあなたは知りました。
それで、実践しようとすると。
こんなパターンに分かれます。
1、感情に寄り添うことができて。
あなたも、お子さんもスッキリする。
2、頭ではわかったけれど、上手く感情に寄り添えず、余計にイライラして自分を責める。もしくは子供に当たってしまう。
あなたは、どちら側ですか?
1なら問題ないですね。ただ知識がなかっただけです。
2の場合がちょっと難しくて。
色んなケースが考えられます。
1、今のあなたがストレス状態になってしまっていて、気持ちの余裕がない。(いつもできるけれど、今うまくできない。)
2、感情に寄り添ってもらう体験がないから、どうしたらいいのかわからない。(行動、体験の問題)
3、自分がしてもらっていない(寄り添ってもらう体験がない)から、人にやってあげようとすると腹が立って、上手くできない。(感情の問題)
大きくわけるとこの3つのこのような課題が出てきます。
1の場合は、今のストレスになっている出来事に対するストレスケアをしてあげると解決できそうですね。
2の場合は、あなたが体験していないものを人にやってあげるというのはちょっと難しそうですね。これも専門家に一度相談してみてください。
3の場合もそうですね。自分はそういう体験をしたことがある。けれど、与える側に回るということになってくるとうまくいかなくなる。これも専門家に相談してみてください。
というのも、
1、自分でできること。
2、専門家に任せた方がいい領域というのがあります。
病気で例えるなら、
風邪ぐらいだったら市販薬を飲んで経過を見る。という選択肢を取るもの全然いいと思うのですが。
それが、インフルエンザということになると、医療機関を受診して、インフルエンザのお薬を飲んで。人にうつすといけないので自宅待機をする。
もぅこれが誰にとっても常識になっていますね。
ところが、心の課題ということになると。
「アドバイスをもらえば何とかなる。」
という思い込みがとっても多い。
もちろん、アドバイスレベルで解決できる悩みというものも存在しますが、アドバイスレベルでは解決できない悩みというのも勿論あります。
それが、感情レベルの悩み。
ビリーフレベルの悩み。
ということになります。
体調不良に関しては、おかしいな。
と思ったら、市販薬ではなくて、医療機関を受診するのと同じで。
心の悩みであったとしても、
専門家に相談する必要があるもの。
というものが必ずあります。
ただ、風邪とインフルエンザの違いだと、
あなたも経験があったり。
誰か家族が経験したりしたことがあるので、医療機関を受診しようという感じになるのですが。
心の悩みをカウンセリングで解決したことというのは、あまり聞かない話なので、
本を読んで何とかならないかな?とかいう間違った考えになってしまいます。
それから、医療機関を受診する時だと、
そんなにずれることがないのですが。
きっと熱っぽいなとなったら内科とかを受診するというような選択肢になるかと思うですが。
心の悩みになると、誰に相談したらいいのかわからず。
「カウンセリング」とかいうざっくりした
検索ワードで検索して、
後は値段で比較。
みたいな話になってきます。
ここまでの話の流れからいうに、
あっその検索だとダメなんだろうな。。。
ということを何となく想像して頂いているかと思います。
そうです。
カウンセラーにも得意な領域があったり。
扱える領域が全く違ってきたりします。
内科を受診しないといけないのに、眼科に通い続ける。そして、ずれていることに気づかず。同じところをグルググル回ってしまうというのはよくあることです。
後は、資格で選んでしまう。
とかですね。
臨床心理士さんなら大丈夫。
みたいな感じで。名前の通った資格で選んでしまう。こういう選び方してしまうと。。。ということになります。
何故かというと、
心理学というのは、それが体系化されてまだまだ日の浅い分野です。
最新のわかってきたもの。
というのが、日々更新していっているわけです。
なので、常に最新のものを取り入れるような形で学び続けないことには、その時に学んだ情報というのが、古くなって行く分野なんです。
なので、常に研修に行ったりして、
新しい情報を取りに行っているのか。
というようなことはカウンセラーを選ぶ上で資格よりもはるかに大切なことになります。
少し話が脱線してしまったところもありますが、
心のこと。感情のことというのは、
まだまだ間違った認識が本当に多い。。。
正しい知識を持つというのが、
解決へのスタートラインに立つということにつながります。
▪️終わりに
ちなみに、「わかってくれない母」
日本代表クラスだったうちの家には、
「学校に行きたくない」ということは存在せず。
朝起きたら、歯を磨くのと。
朝学校に行く
のは同じようなものなので、
「学校に行きたくない」なんていうようなことは、言った覚えもうっすらありますが、
「わかった。足を引きずってでも学校に連れて行く。」ぐらいのことを言われた記憶があり。
僕はわかってもらおうという気持ちを諦めたような気がしています。。。
いやいや。私の両親の方がもっと強烈でした。。。というのがあれば、LINEからでもこんな親に育てられたというのを教えてください。
それでも、一緒に解決していけたらと思います!