「カウンセリングで余計に苦しくなる」とは一体どういうことでしょうか?
京都心理カウンセリング 塩澤順哉です。
今日はカウンセリングを受けると、皆さんか必ず一度は経験する落とし穴。
についてのお話をさせていただきます。
悩んでいる状態の時は、
・何が問題なのか。
・それをどうやったら解決できるのか?
という知識がない状態の事を悩んでいる状態だと言えそうですね。
そして、カウンセリングを受けて頂くと、
カウンセリングの時間の中で、まず最初にやっていくことが。
問題点を、共有して、何が問題なのかを明確にする。
ということをしていきます。
この問題の明確化ということをすると、
これまで感じていたわけのわからないモヤモヤしたものが。
こういう理由があって、モヤモヤ悩んでいたのか!
というように明確になります。
そして、次のステップでは、そのモヤモヤした悩みというものを、
具体的にどうやって解決していくのか?
という解決の方法についての知識を持って頂くというステップに移ります。
そして、実際のカウンセリングで、
その悩みの根本原因を取り除いていきます。
すると、気持ちが楽になったり、同じ反応が出てこない。
というように悩みが無くなった状態になります。
一方で、1回のカウンセリングで扱える課題というのは、
1つなので、1つが解決されて楽になるというのを経験すると同時に、
残っている課題にもフォーカスが向きます。
そして、1つ目を解決できたあなたは、
2つ目がどうして問題になっているのかもわかるし。
それをどうやって解決したらいいのかも、もう知っています。
ですが、2個目の課題を解決しようとすると、
3個目と5個目の課題がある程度クリアになっていないと、
2個目の課題をスッキリ解決するのが難しいということがあります。
こうなった時何が起こると思われますか。
そうです。
「変われない私は、ダメなんじゃないか?」
こういう感覚が出てくるんですね。
せっかくカウンセリングを受けているのに。
何で変われないんだ!と自分を責めてしまう方もおられれば。
先生に一生懸命やってもらっているのに、
こんな私はダメなんでしょうか?
というようにおっしゃる方もおられます。
こんな気持ちになった時、こんなお話をさせて頂いています。
それ。僕も通ってきたし。みんなが通る道なんです。
ということをお話しさせていただきます。
振り返ってみてください。
最初、カウンセリングを受ける前は、
・何が課題の根本で。
・どうやったらそれが解決できるのか?
そういう知識もなかったし、
1つでも何かがクリアになったことはなかった。
だけど、今はどうしたらそれが解決できるのかを知っている。
そして、何が根本の原因かも自分で自覚できている。
これは大きな成長だと思うし、
ものすごく大切なステップだと思うのですが、
どのようにその事実を捉えておられますか?
というようなことを質問させて頂きます。
すると、あぁ確かにそうですね。
最初は何が課題かも。どうやって解決するのかも。
何もわからなかったけれど、今はそれがわかるから余計しんどく感じます。
というようなお返事が返ってきます。
そうですよね。
頭でわかるだけ、余計に苦しく感じる。
それは当然の事だと思います。
僕もそうでしたし、皆さんその道を通っていくもんなんです。
ということをお伝えさせて頂いています。
そして、「全部OK」って言う風に捉える練習をしてみてください。
とお伝えするようにしています。
・問題がわかるようになったこと。OK
・解決方法がわかるようになったこと。OK
・まだ解決できていない課題があること。OK
・まだ解決できてない自分を責めてしまうこと。OK
・解決したい課題があると感じていること。OK
・今のままじゃ嫌だと感じていること。OK
日々色んな感情が出てきて、色んなことを感じて。
自分を責めたり。褒めたり。楽しかったり。イライラしたり。
そういう全部のプロセスだったり、
起こってくる感情。
問題を抱えている自分自身という存在。
そういう全部に対して、全部OKと捉えられない私がいる。
そんな私もOKです。
こんな私じゃダメだと感じて。
それで、何かがいい方向に進むのであればそれを続けると良さそうですね。
ただ、そうすると、なかなかイイ方向には進まなさそうだと思いませんか?
だったら、最初から完璧にできなくても、
少しずつ、全部OKというスタンスを取る練習をしてみるというのも
いいかもしれません。
1つ解決できると、自分を責めてしまう。
これは本当に皆さんが確実に通るものです。
通らないということはありません。
なので、こういうタイミングがきたら、
「全部OK!」のやつきたーって受け取ってみてください。