京都心理カウンセリング 心理カウンセラー 塩澤順哉です。
今日は、どうやってうつ病を克服していったのかというお話をさせて頂きます。
初回のカウンセリングの中でも一番よく聞かれることです。
心理学を学び始めたきっかけ
僕が心理学の勉強を始めたのは、2011年5月のことです。
今から4年ほど前のことです。
その時、うつ病を克服されていたんですか?
* その時、うつ病で通院もしていませんでした。
* うつ病の薬も飲んでいませんでした。
* 死にたいという気持になることはありませんでした。
では、うつ病を克服していたんですか?
そう聞かれると、それらがあるからと言って、うつ病を克服していたとは言えないと思っています。
なぜなら
* 朝起きられない。(夜寝れるが、昼過ぎまで寝たまま)
* 朝起きて、仕事に行くほどの気力もない。
* 電車に乗って大阪まで心理学の勉強に行くなんて無理だと思っている
* 死にたいとは思わないけど、やる気も、集中力もない。
* ハローワークに行くも、ネクタイをして面接に行けない
* 穴だらけの履歴書を辛過ぎて書けない
こんな感じでした。
就職しようと思い、ハローワークで仕事を探しに行っていました。
2010年の年末ぐらいから仕事探しを始めるも。
できそうな仕事も、やりたいと思う事もありませんでした。
そんな時に友達に、心理カウンセラーになる学校があると聞いたんです。
まだ、うつ病を克服したと言えるような状態ではありませんでしたが、ハローワークに仕事を探しに行くぐらいの元気はありました。
うつ病も克服したいし、心理カウンセラーになる学校に凄く興味はありました。
友達に、その説明会に行かないか?と誘われました。
だけど、僕の答えは、
まさか 【 行かない!!! 】
えっ? じゃーどうやって うつ病を克服したの?
そして、どうやって、うつ病克服を専門にするカウンセラーになったの?
行かない!! と 答えたのにはある理由がありました。
僕はこれまでに、カウンセリングを2カ所で受けたことがありました。
1. 大学の中にある学生相談のカウンセリング
2. 行政機関のサービスの中にあるカウンセリング
この2カ所で、カウンセリングを受けたことがありました。
* 大学のカウンセリングは10回ぐらい。
* 行政機関のカウンセリングは20数回。
だけど、残念ながら、効果を感じられなかったし。
何かが改善するような気にもなりませんでした。
だから、カウンセリングって効果がないものだ。
僕の中にはそんな思い込みがありました。
せっかく友人が、何か僕のプラスになるのではないだろうか?
と思って声をかけてくれたその気持は凄く嬉しかったし。
凄く、凄く興味はあったのですが、その事を友人に正直には自分が思っている事を話しました。
* カウンセリングでうつ病を克服できる気もしない。
* カウンセリングでうつ病を克服した人なんて本当にいるのか?
* カウンセリングって話しを聞くだけで、そんなことで、何になるのか?
* カウンセリングなんて、結局、時間の無駄ではないのか?
せっかく勧めてくれている友人に対しては本当に失礼だと思うのですが、これまで30回以上受けて来たのに、全くというぐらい僕にはカウンセリングの効果はありませんでした。
確かに、効果がある人もいるかもしれないけれど、僕には効果がない。
そう思い込んでいたので、断りました。
そんな、僕に友達があることを教えてくれたんです。
その、ある事を聞いて、僕の気持は少し変りました。
そのある事って一体、何なんでしょう?
それは、カウンセリングって言っても色んな種類があるってこと。
例えば。
料理の時に使う【塩】
ちなみに、僕のニックネームは、【塩ピー、塩ちゃん、塩さん、】
クライアントさんからは、【塩澤先生とか、塩澤さん】って呼ばれます。
僕は、料理とかしないので、【塩】にあまりこだわりはないのですが、
ちょっとこだわりの、蕎麦屋さんだったり、天ぷら屋さんだったり
後は、お料理が好きな人にとっては、
●●にはこの塩!みたいに、同じ【塩】って言っても、
それが、岩塩なのか何なのかとかいっぱい種類もあるし、
肉料理に合うとか、魚はコレとか、色々ありますよね。
そんな風に、【カウンセリング】って一言で言っても、
山盛り種類があるわけです。
で、カウンセリングっていうと、一番イメージされるのが、
【傾聴】とにかくお話を聞くというスタイルですね。
僕が受けたやつはこれでした。
そもそも、あまり、積極的に解決を目指すというような発想がありません。
そうだったのか!という感じですね。
そして、友人が教えてくれたカウンセリングの学校は、
* 積極的に解決を目指す。
* カウンセラーが質問する。
* 色んなワークをする。
* ゴールの設定をする。
* アドバイスもする。
というような、ただお話を聞くだけのカウンセリングとは違う、まさに、うつ病を克服を目指す。
そんなことも教えてくれる心理学、カウンセリングを学ぶというものでした。
その話しを聞いて、確かに僕の知らないものは世の中にある。
これまでのカウンセリングは効果が無かったけど、そうじゃないものもあるかもしれない。
そう思って、その心理学の学校に凄く興味を持ちました。
うつ病も克服できるかもしれない。
だけど、その学校に行くには、当時の僕にとって大きな、大きな壁がありました。
その壁とは一体どんな壁でしょう?
うつ病を克服できるかもしれない。
そんな希望の前に立ちはだかる大きな大きな壁。
うつ病克服を阻むものは一体なんなんでしょう。
それは電車です。電車に乗れなかったんです。
心理学の学校は大阪。
しかも、梅田から阪神電車へ乗り換えて・・・。
という所にありました。
乗っている人が余裕で座れるようなガラガラの電車は何ともないのですが、
ちょっと人が多いな。。。
という電車は息苦しくて。
そして、隣の人との空間があまりなくなってしまうと。。。
もう無理。。。ってなって降りてしまいます。
家から学校までの間で、電車に乗るのが1時間ぐらい。
僕が電車に乗る時間が常にガラガラとは限りません。
あぁどうしよう。
うつ病も克服したいし。
心理学も勉強したいけど。
電車に乗れないから諦めるか。。。
それが、大きな壁になっていました。
だけど、もし、特急がダメなら普通電車で行こう。
時間は倍かかっても、行く方法はあるし。
とにかく行ってみよう。
行動するしかない。
そう思って、とにかく通うことにしました。
(この状態では、うつ病は克服できたとは言えなさそうですね。)
心理学の勉強、うつ病を克服
そんな思いをしながら、心理学の勉強。
それから、うつ病を克服して行く事を決めました。
27歳!無職!
真っ白な履歴書!
後には引けません!
絶対この自分のうつ病経験を活かす。
そんな気持で、阪急電車に乗っていました。
(4年前の電車に乗れなかった時の事書いていてリアルに思い出しました。)
我ながらあんなんで、よくカウンセラーになろうと思ったなぁと思います。
そこから、心理学の勉強が始まります。
毎日必死になって勉強しました。
そして、うつ病を克服。
めでたし、めでたし!
と言いたい所ですが、それではまだ終らないんですね。。。
心理学とカウンセリングの勉強で少しはよくなったものの、
自転車で日本一周した時のような元気もなければ、うつ病を克服した経験を元に、カウンセリングをしていますとも言えないような、そんな体調でした。
もっといい、心理学はないだろうか?
もっといいセミナーはないだろうか?と沢山セミナーに通いまくる事になります。
とにかく、良さそうなセミナーがあれば、行っていました。
心理学を何でこんなに勉強し続けたんだろう?
そう考えると、その大きな要因として、納得いくような、うつ病克服のメカニズムを教えてくれる人がいなかった。
これが大きな要因でした。
ビリーフチェンジとの出会い
特に心の悩みを解消して行く上では何でかわからないけれども、解決できた。
これでもいいんだけど、僕はやっぱり、何でうつ病になったのか知りたかったです。
なので、勉強を続けました。
勉強を続ける中でいきついたのが、「ビリーフ」(「信念」とか「思い込み」のこと)です。
僕が、うつ病になったのも、これが原因でした。
その話しを聞いた時、衝撃でした。
幼少期にできた、間違った思い込みが、うつ病の本当の原因だったのか。
(だけど、まだ話しを聞いただけの時は納得できたけど、僕はその効果を体感してなかったので、半信半疑でした。)
でも、理屈は凄くよくわかるし、これって、やっぱり両親の育て方が悪かったってことだから、もう僕としては、「ほらやっぱり、親の育て方が悪かったから僕の人生がこんなことに。。。」
そう思いました。
僕は、両親に対して、本当に沢山沢山思う事がありました。
幼少期にできた思い込みのせいだから、そんなの親に100%責任があるわけで、僕は悪くない。
悪いのは、父、母の2人。
この2人がやっぱり悪かったんだ。
正直そう思いました。
だけど、犯人が見つかって、少しほっとしたけど、それこそ、両親という犯人を見つけたものの、うつ病を克服できましたととも言えない。
何だこれ?
またか、何か分かりやすいような、理屈ばっかり並べるけど、
結局、犯人見つかって、理屈もわかるけど、うつ病を克服できないじゃないか。
これが、僕のビリーフを知った時、ビリーフチェンジを勉強した時の、素直な感想です。
また振り出しに戻るのでしょうか?
それが、今回は今までとちょっと違うわけです。
ビリーフチェンジで本当の意味でのうつ病を克服
ビリーフという考え方を知り、それをチェンジ(書き換える)カウンセリングとの出会いは
こうして始まっていきました。
ビリーフチェンジに出会った頃の僕は、もう、うつ病ではないけれども、うつ病でないからと言って、幸せに暮らしているというような状態とはほど遠い。
そのような状態でした。
うつ病を克服できていたの?
といわれると、外から見ると、もう、うつ病ではないけれども、体調や気持の面で
うつ病を克服して元気になりました!
と言えるような状態ではないグーレーゾーンという感じでした。
そんな時に出会ったビリーフチェンジ(思い込みを書きかけるカウンセリング)
その話しを聞いて行くと、どうやら、僕がうつ病になったのは、小さい頃の、親の僕への関わりが悪かったみたいだという結論に至りました。
僕としては、やっぱりな!っていう感じでした。
やっぱり両親が悪かった。
変な思い込みを植え付けるような育て方をしたからだ。
正直そう思っていました。
だけど、そう思ったところで、何も解決しません。
そういわれてみると、ビーリーフチェンジの先生は、確かに親に責任がないかと言えば、そんなことはない。
だけど、どんな事があったとしても、自分が最終的に受け入れたということは事実ですね。
というようなお話があったり。
何でそんな思い込みができたかというと、それだけ、お父さん、母さんから愛されたかった。
こんな辛い思いするぐらいなら、こんな風に思っておこう。
というように、そこには、子供から親に対する無条件の愛情があった事も確かです。
そして、両親も、子供にそんな辛い思いをさせてやろう。
と思ってやったわけではないということも事実です。
そういう意味では、両親も同じ間違ったビリーフ(思い込み)を持っていたという事も事実です。
両親も、その親から、そんな風に関わられたことしかないから、それしか知らないかったというのもあります。
こうなると、何が何だかワケがわからないような話しになってしましまうところがあります。
そう「もつれ」てしまっているのです。
「もつれ」を解消し、うつ病を克服していくには、まず、自分が被害者の意識から抜け出す事。
自分が主体になって変る。
という選択をしていくと決める事が一番の近道です。
ビリーフチェンジは、マッサージのように、座っていればカウンセラーが何とかしてくれるというものでもありません。
うつ病を克服するんだ。
という気持を持って、受けるから効果が出るということもあります。
そうです。それまでの僕は、両親のせいにして、自分が変ろうとはしてなかったんです。
だから、自分の見たくない所を見て来なかったし、根本から、自分自身が変るという発想すらありませんでした。
今になって、振り返ってみて、あぁそうなのかと気づけますが。
僕もここまで来るのに、何回もビリーフチェンジを受けました。
最初からこんな風に考えられたわけでもありません。
そう。こんな風に、自分が変る必要がある。
そんな風に自覚できたり、色んな現実が変ってきたのには理由があります。勿論、ビリーフが少しずつ書き変ってきたからなのですが、そのビリーフを書き換えていくためには、大切な大切なステップがあります。
その大切なステップとは一体なんでしょう?
気になりますね。
これはビリーフができる仕組みにも関係しています。
悩みの根本原因であるビリーフができるのは、【感情】を我慢した時にビリーフができるということです。
前回、記事の中で書いていた、ビリーフを書き換える為の大切なステップ。
それは、【感情を感じる】ということです。
少し、説明を簡略化すると、感情を我慢しているから、我慢してないよーってそんな顔をしても、あなたの心や、体の中では感情が暴れ回っているんです。
そのこれまで溜込んで、我慢に、我慢を続けて来たその感情が、もう無理だ。
早く出してください。
もう我慢はできません!
となっている状態が、うつ病だったり、色んな身体症状として出て来ているわけです。
なので、ビリーフを書き換えることも大事なのですが、これまで、ずーっと我慢してきた感情を先に出してあげないと、書き換える、書き換える と焦っても心や、体の中で暴れ回っている感情を出すというステップが先に必要です。
心ってシンプルにできているのですが、やっぱり順番っていうものはあります。
もし、これまで、あなたが辛い色んな気持をずーっと我慢してきたなら、まず、その気持ちを無かったことにせず、あることを認めて感じる。
この自分の感情を感じるというステップが必要になってくるというわけです。
色んな手順があるんですね。
そして、うつ病克服体験記というところで、感情に関する話しをしたならば、この感情についての話しは、しとかないと。
そんな感情もあるんです。
それは、一体どんな感情でしょう?
少しずつ、具体的な解決の方法にやっと話しが進んできましたね。
そうなんです。
これだけのステップを挟みながらやっていきます。
1つ1つのステップが凄く大事なものです。
なのでやっぱりうつ病を克服していくには、何回かカウンセリングを受けて行く必要もあるんですね。
いかがでしたでしょうか?