京都心理カウンセリング 心理カウンセラー 塩澤順哉です。
親との葛藤についてお話しさせて頂きます。
元々、僕は親との葛藤を凄く強く持っていました。
父が学校の先生というような家庭環境もあり、
こんなことを思っていました。
- 父のように立派な仕事につかなければいけない
- 父のような立派な人間にならなければいけない
- 親が先生だからちゃんとしなきゃいけない
- 学校に行きたくない何て言えない
- 進学したくないって思ってしまった自分は間違っている
- 先生の子供だから勉強はできないといけない
というような勝手な思い込みがありました。
これが父に対する葛藤の原因としてありました。
あなたはどうですか?
親に対する葛藤はどんな葛藤がありますか?
親に対する葛藤 というのはそもそもどうしてできるんでしょう?
親に対する葛藤ができる構造について。
あなたは、説明することができますか?
何故葛藤するのか?これはその葛藤を解決していく上で
とても大切なことです。
この構造が理解できると、半分解決できたのと同じです。
なぜ、親との葛藤が起きるのか?
解説させて頂きます。
幼稚園ぐらいの小さな子供を想像してみてください。
目の前の子に、「お母さん(お父さん)のこと好き?」
って聞いてみます。
「好き!」という風に素直に感じれて、そう言えたらその子の中に葛藤は生じません。
これはイメージできますでしょうか?
「お母さん(お父さん)のこと好き?」
って聞いた時に、
- 「いつも怒ってるから好きじゃない」
- 「弟(妹)ばかり見てるから、好きじゃない」
- 「お父さんといつも喧嘩してるから好きじゃない」
というような返事があったとします。
これが親との葛藤の始まりです。
何となくイメージできますか?
小さな子供からのメッセージには、
「本当はお母さんのこと大好きなんだけど、怒ると怖いから」
好きじゃない。とか
「本当はお父さんのこと大好きなんだけど、お母さんと喧嘩するから」
好きじゃない。とか
子供から発せられる言葉の前には省略されているけれども、
「本当は親のこと大好きなんだけど」
という一文が入る事はイメージして頂けますでしょうか?
親との葛藤の始まりって実はこれなんです。
「本当は親のこと大好きなんだけど」
という頭に付くはずの前提が隠れてしまうんですね。
この、「本当は親のこと大好きなんだけど」
これが葛藤の正体なんです。
自分のことながら、
こんなことを記事にできるようになったのは本当に最近のことです。
僕は、親が嫌いで嫌いでたまりませんでした。
高校生ぐらの時には、
あまりにも口出しされてうるさ過ぎる。
進路の事とか親の思い通りにしようとする。
締め付けがあまりにキツかったので、
親を殺してやろうと思ってました。
本当にこれぐらい強烈な感情、葛藤がありました。
まさかその自分の親との葛藤をネタに、
「本当は親のこと大好きなんだけど」
って前提があることに気付いていますか?
というような話をするとは思いもしませんでした。
小さい子供のことだとイメージできるのに、
大人になってみるとなかなか素直に
「本当は親の事大好きなんだけど」
という前提があることすら認めにくい。
そんな状況になってしまってるんですね。
何でそんなに認められないのか。
何でそんなに葛藤が大きくなってしまうのか。
なぜそんなにも当たり前のことができなくなってしまうのか。
その正体がこれです。
- 「完璧でない私は親から愛されない。」
- 「一生懸命努力しないと親に認めてもらえない」
- 「兄、姉みたいに勉強、スポーツできない私は親に責められる」
- 「人から認められるようなことができないといけない」
- 「仕事ができない私には価値がない」
こういう思い込みがあると、
「本当は親の事大好きなんだけど」
よりも、思い込みの方が強くなってしまうというのが、
親との葛藤の正体だったんですね。
なので、この思い込み。
- 条件付きの愛情
- 条件付きの承認
- 私には価値がない
というような邪魔をしている思い込みを緩めていく
お手伝いをしています。
そういう思い込みを、緩めることが心理カウンセリングでできるんです。
素直に、お父さん、お母さん大好きって子供みたいに
認められると葛藤は無くなります。
ゴールのイメージってこういう感じですね。
大人になると、なかなか言葉にしにくい。
これまでの育ってきた環境の中でできた思い込みが
邪魔をするかと思います。
「親との葛藤」解決できると凄く楽になります。
お父さん、お母さん。
ここまで育ててくれてありがとう!
って言えるといいですね。
カウンセリングではそういうお手伝いをさせて頂いています。