うつ病専門カウンセリング 京都心理カウンセリング 心理カウンセラーの 塩澤順哉です。
うつ病の診断に精神科医師が用いる急性期の診断基準18の項目をお伝えします。
この18のリストは笠原嘉著 「軽症うつ病」の中で紹介されているリストで、
精神科医が現場で使っている実際のリストです。
- 朝いつもより早く目が覚める
- 朝起きた時陰気な気分がする
- 朝いつものように新聞やテレビをみる気になれない
- 服装や身だしなみにいつものように関心がな
- 仕事にとりかかる気になかなかなれない
- 仕事にとりかかっても根気がない
- 決断かなかなかつかない
- いつものように気軽に人に会う気にならない
- なんとなく不安でイライラする
- これから先やっていく自信がない
- 「いっそのこと、この世から消えてしまいたい」と思うことがよくある
- テレビがいつものように面白くない
- 淋しいので誰かそばにいてほしい、と思うことがよくある
- 涙ぐむことがよくある
- 夕方になると気分がらくになる
- 頭が重かったり痛んだりする
- 性欲が最近おちた
- 食欲も最近おちている
というようなチェックリストを笠原嘉氏は著書の中で上げている。
注意点として、「短い時間に診察室で書いてもらえるように考案したため、
項目が少なく、その分完全ではないのですが、
今のところ日本の軽症うつ病をとらえるにはこれで十分、と思っています。」
というように書かれている。
わかりやすく、まとめられていて、答えやすい具体的な質問である。
ここで、この項目をご紹介させていただいのは、
医師が現場でどのようにうつ病という診断をしているのかということを知るということも、
うつ病という病気の理解につながるのではないかと考えたためです。
また、笠原嘉氏は著書の中で
うつ病の程度をチェックするのに有効な手段として
朝刊にどれぐらいの興味を持って読む事ができるのか?ということを上げている。
朝の限られた時間の中、元気な時は、新聞をまず全体としてチェックして、
それから、詳しく読んでいく。そのような習慣を持たれている方もいるのではなか。
朝刊というのが一つのポイントで、朝の限られた時間の中で新聞がどれぐらい読めるのかということが、
うつをチェックするバロメーターとして有効だというように書いておられました。
新聞を読むという習慣がなければ、新聞をyahooのニュースに置き換えることもできる。
自分以外のこと、社会に対してどれぐらいの興味を持てるようになったかということは
一つの判断材料として自分の状態を自分で知る上でも、
また、それを客観的に家族が判断する上でも、「新聞どれぐらい読めた?」
と聞けばチェックができるということが可能である。
是非参考にしてみてください。