京都心理カウンセリング 心理カウンセラー 塩澤順哉です。
”うつ”が発症しやすい季節はあるの？ 冬になると”うつ”が酷くなるように感じています。
というあなた。それは、あなただけではありません。
”うつ”が発症しやすい季節はあるのでしょうか？
結論から先に申し上げます。
うつが発症しやすい季節は、あります。
”季節”そのものがうつの発症に関連があると言うよりは、
「日照時間の短さ」が関係したうつ病と言った方が正確です。
日照時間の短さが、関係したうつ病のことを【冬期うつ病】
と呼ばれる事もあります。
日照時間が短い時期、つまり秋から冬にかけてうつ症状が強まるので、
このように呼ばれています。
冬期うつ病の症状は一般のうつ病と同じというように考えてください。
違いがあるとすると、
- 過眠
- やたら眠い
- 過食
- 過剰な食欲
というようなことが出現することが多く、
非定型うつ病の一種と分類するお医者さんもいます。
日照時間が短くなると、なぜうつ病が発症しやすくなるのでしょうか？
日照時間とうつ病の関連もまだ決定的なことはわかっていません。
２つの以下のような説があります。
１：光の刺激でセロトニン減少説
日照時間が短くなる
→光の刺激が減る
→それが原因でセロトニンが減る
２：メラトニンの分泌説
目に入る光の量が少なくなる
→体内時計をつかさどる松果体（しょうかたい）の
メラトニンの分泌されるタイミングが遅れる。
分泌量が増える事で体内時計が狂う。
→結果的にうつ病に似た症状を呈する
という説とがあります。
このような生物学的な理由だけではなく、
心理的な要因も大きいのではないかという見解もあります。
あなたもきっと、夏になれば開放感を感じたり、
テンションが上がったりするでしょう。
秋から冬は室内にいることが多く、
夏ほどは開放的な気持ちにはなれない。
どちらかというと、内側に籠るようなそんな感覚を
あなたも感じているのではないでしょうか？
僕は、冬になると、手足が冷たくなるので、
夏ほど活発に動こうと思えません。
大好きな自転車も冬は寒いのがイヤなので少し遠ざかってしまいます。
というか、自転車に乗ろうという気持ちになれません。
あなたはいかがですか？
日照時間が原因かと言われると、
それも確かに１つの構成要素となるのではないでしょうか。
ただし、日照時間だけではなく、気温という要素も中には
含まれることも、あなたも経験的に感じているでしょう。
日照時間だけが唯一冬期うつ病の原因です。
とも言えないし、気温がその原因ですとも言いにくい。
日照時間よりも、むしろ気圧の変化の影響があるという説もあります。
日本脳卒中学会で2008年に発表されたこんなデータです。
「台風が近づくとくも膜下出血が増える可能性がある」
という調査結果です。
低気圧が血管のこぶを膨張させるなどして、脳動脈瘤の破裂を招く。
結果、くも膜下出血が起こりやすくなるというということです。
このようなことから総合して考えると、
日照時間、気圧、湿度、気温などの気象、気候の変化は
人間の気分や意欲などに影響を与えていると言えそうです。
ただし、変化がどういう影響を与えているかは
正確なことはよくわからない。ということです。
僕の個人的なうつ病の経験としては、雨の日が辛い。
というのがありました。
ただ、これは自分で気づいた訳ではなく、
「そういえば、雨の日、天気が悪い日に調子悪くなってない？」
というように、指摘されたことがあって初めて気づきました。
台風ほどではないにしろ、雨の日は気圧が下がります。
先ほどのくも膜下出血の話しと同じですね。
うつ病と言っても、それぞれに、症状が重たくなるきっかけは違うことは多いです。
一つの要素として、日照時間や気圧、気候の変化が
体調を左右する原因になるということです。
カウンセリングでは季節や気圧の変化によって変わるうつ病も克服できます。
雨の寒い日なんかは本当にそれだけでうつが悪化する
ような気持ちになることを今でも覚えています。
そんなあなたも必ず解決できます。
まずは、一度お気軽にお問い合わせください。
一緒に解決していきましょう。
